健保組合ニュース
健保組合ニュース 2019年7月号
7月12日開催の第99回組合会において、平成30年度事業および収入・支出決算報告が承認されましたので、その概要などについてご報告いたします。
健保組合の財政
平成30年度の当健保組合の財政は、収入支出差引額、経常収支ともに黒字となりました。
健保組合の事業概要
- 現行保険料率(1,000分の78.8)を維持・継続し、的確な予算執行に努めました。
- レセプト点検・照会やジェネリック差額通知、希望シール配布などを適宜行い、医療費の抑止に努めました。
- 特定健診受診率、特定保健指導実施率の向上に努めるとともに、健康企業宣言へ向けた取組みを推進し、コラボヘルスの展開に積極的に取組みました。
平成30年度収入・支出決算概要
一般勘定
| 収入合計 | 2,885,247,117円 | 
| 支出合計 | 2,542,172,548円 | 
| 収支差引額(決算残金) | 343,074,569円 | 
| 平均被保険者数 | 4,658人 | 
| 平均標準報酬月額 (保険料免除者を除く) | 471,993円 | 
| 平均年間標準賞与額 (保険料免除者を除く) | 1,645,708円 | 
平成30年度収入支出決算における決算残金3憶4,307万円については、平成31年度繰越金に3億3,727万円、財政調整事業繰越金に49万円を繰越し、残額530万円は、別途積立金に積み増しします。
収入の部のポイント
- 保険料収入
 健康保険料収入は、25億8,310万円と前年度比968万円、0.37%微減となりました。
 調整保険料収入は、料率が0.12%引き下げられたことにより4,387万円と前年度比で416万円、8.67%減少となりました。
- その他の収入
 昨年大幅に増加した財政調整事業交付金(高額医療費に係る健康保険組合からの収入)は、3,062万円と前年度比で、1,444万円(32.05%)と大幅に減少しました。
 雑収入の施設利用料(人間ドック等の自己負担金による収入)は、4,097万円と前年度比で、185万円(4.33%)の減少となりました。
収入
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 被保険者1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 健康保険収入 | 2,583,106,333 | △ 9,689,484 | 554,553 | 
| 調整保険料収入 | 43,878,822 | △ 4,165,900 | 9,420 | 
| 前年度繰越金 | 163,876,000 | 33,876,000 | 35,182 | 
| 繰入金 | 21,296,000 | 17,896,000 | 4,572 | 
| 国庫補助金収入 | 723,000 | 69,000 | 155 | 
| 財政調整事業交付金 | 30,624,700 | △ 14,442,600 | 6,575 | 
| 雑収入 | 41,742,262 | △ 1,844,098 | 8,961 | 
| 収入合計 | 2,885,247,117 | 21,698,918 | 619,418 | 

支出の部のポイント
- 保険給付費
 保険給付件数は、前年度に比べ404件増の12万2,945件。保険給付費総額では、13億74万円と対前年度比0.35%の微増で推移しました。
 被保険者(本人)の保険給付費内訳は、入院が、対前年度比5.04%増の1億5,162万円(341件)、外来は、対前年度比6.69%減の2億8,553万円(34,628件)、歯科は、対前年度比3.11%増の8,029万円(9,600件)、薬剤は、対前年度比1.79%減の1億4,947万円(21,407件)となっています。
 その他の科目では、傷病手当金は、件数で4件減の127件、金額では対前年度比5.74%増の2,848万円、出産育児一時金は、対前年度比37.13%増の1,635万円、出産手当金は、対前年度比23.69%増の456万円となっていますが、過去の平均的な水準と言えます。
 被扶養者(家族)の科目別内訳は、入院、外来、歯科、薬剤ともに、ほぼ横ばいで推移しています。
 その中で、外来が、金額で対前年度比7.12%増の2億469万円となっていますが、過去の平均的な水準となっています。
 高齢者療養費の外来が、金額で対前年度比20.71%の1,037万円と増加傾向にあります。
 付加給付については、主だった変動は見られず、被保険者(本人) ・被扶養者(家族)ともに概ね同水準で推移しています。
- 納付金
 納付金は、前期高齢者納付金が前年度決算比25.59%減の2億472万円、後期高齢者支援金が前年度決算比1.57%減の6億8,870万円となり、退職者給付拠出金は、経過措置が終了することから前年度決算比85.38%減の607万円と大幅に減少しています。
- 保健事業費
 主に人間ドックなどの疾病予防にあてられる保健事業費は、1億8,757万円と、前年度比で623万円(3.44%)と増加しています。
支出
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 被保険者1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 事務所費 | 104,168,165 | 18,265,702 | 22,363 | 
| 組合会費 | 229,710 | 89,395 | 49 | 
| 保険給付費 | 1,300,748,237 | 4,511,127 | 279,250 | 
| 法定給付費 | 1,265,806,436 | 4,311,626 | 271,749 | 
| 付加給付費 | 34,941,801 | 199,501 | 7,502 | 
| 納付金 | 899,511,132 | △ 116,907,450 | 193,111 | 
| 前期高齢者納付金 | 204,727,033 | △ 70,399,515 | 43,952 | 
| 後期高齢者納付金 | 688,702,088 | △ 10,993,106 | 147,854 | 
| 退職者給付納付金 | 6,079,372 | △ 35,508,535 | 1,305 | 
| 老人保健拠出金 | 2,639 | △ 46 | 1 | 
| 保健事業費 | 187,579,138 | 6,232,610 | 40,270 | 
| 還付金 | 395,232 | 9,217 | 86 | 
| 退職積立金繰入 | 4,958,000 | 1,531,000 | 1,064 | 
| 財政調整事業拠出金 | 43,375,537 | △ 4,119,130 | 9,312 | 
| 雑支出 | 1,207,397 | 102,531 | 259 | 

介護勘定
介護保険料収入3億5,607万円と前年度繰越金等を加えた、収入合計は3億6,334万円(前年度比9.20%増)となりました。これに対し、介護納付金は3億2,247万円(前年度比0.35%減)で、支出合計は3億2,252万円となり、その結果、収入合計から支出合計を差し引いた4,081万円が決算残金となりました。
なお、この決算残金から平成31年度繰越金を差し引いた18万円については、法定準備金に積み増しします。
| 収入合計 | 363,344,451円 | 
| 支出合計 | 322,524,942円 | 
| 収支差引額(決算残金) | 40,819,509円 | 
| 第2号被保険者数(平均) | 4,185人 | 
| 平均標準報酬月額 | 514,007円 | 
| 平均年間標準賞与額 | 1,860,886円 | 
収入
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 介護保険第2号被保険者たる被保険者等 1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 介護保険収入 | 356,076,654 | 91,803,124 | 119,409 | 
| 前年度繰越金 | 7,266,000 | △1,177,431 | 2,437 | 
| 雑収入 | 1,797 | △5,429 | 1 | 
| 収入合計 | 363,344,451 | 30,620,264 | 121,846 | 
支出
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 介護保険第2号被保険者たる被保険者等 1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 介護納付金 | 322,470,576 | △1,148,481 | 108,139 | 
| 介護保険料還付金 | 54,366 | 13,596 | 18 | 
| 支出合計 | 322,524,942 | △1,134,885 | 108,157 | 
お知らせ
給付
鍼灸あんまマッサージ療養費の支払方法選択について
当健保組合の鍼灸あんまマッサージ療養費の支払については、「償還払い」と「代理受領払い」を併用し運用してきましたが、今後の支払については、「償還払い」のみで運用することとなりました。
この支払方法は、令和元年9月1日施術分から適用となります。
その他
ホームページリニューアルについて
当健保組合では、令和元年7月よりホームページを完全リニューアルしました。
また、ホームページリニューアルに伴い、「人間ドック・脳ドック申込システム」を開設しましたので、システムよりの申込にご協力ください。





