健保組合ニュース
健保組合ニュース 2023年7月号
7月11日開催の第107回組合会において、令和4年度事業報告および収入・支出決算が承認されましたので、その概要などについてご報告いたします。
〈健保組合の財政〉
令和4年の当健保組合の財政は、収入支出差引額、経常収支ともに黒字となりました。
健保組合の事業概要
令和4年度の保険料収入は、被保険者数が減少傾向にあるなかでも微増で推移し、全体では30億1,373万円(対前年度比0.35%減)となりました。対して支出は、保険給付費がコロナ禍前の水準以上で増加する一方、高齢者医療納付金の減少により、全体では25億2,572万円(対前年度比0.69%減)となりました。
このことから収入支出差額の決算残金は、前年度並みの4億8,801万円となり、財政状況を維持しました。
介護保険についても、介護納付金の減少により、収入支出差額の決算残金は6,515万円となりました。
保健事業については、データヘルス計画の最終年度に向け、既存の事業を継続しPDCAサイクルに一層注力しました。
その他、歯科口腔検診では、事業所単位での訪問検診を実施したことにより、利用者増加につながりました。また、設立50周年を記念して、東京ディズニーリゾート・コーポレートプログラムを導入するとともに、家庭常備薬品の補助額を増額しました。
東京ディズニーリゾート・コーポレートプログラムについては、令和5年度も継続することといたしました。
令和4年度収入・支出決算概要
一般勘定
| 収入合計 | 3,013,733,334円 | 
| 支出合計 | 2,525,723,176円 | 
| 収支差引額(決算残金) | 488,010,158円 | 
| 平均被保険者数 | 4,476人 | 
| 平均標準報酬月額 (保険料免除者を除く) | 472,363円 | 
| 平均年間標準賞与額 (保険料免除者を除く) | 1,693,288円 | 
令和4年収入支出決算における決算残金4憶8,801万円のうち、令和5年度繰越金に4億8,746万円、財政調整事業繰越金に54万円を繰越します。
収入の部のポイント
- 保険料収入
	健康保険料収入は、24億9,673万円と対前年度比2,023万円、0.82%増となりました。 調整保険料収入は、4,438万円と対前年度比133万円、3.11%増となりました。 
- その他の収入
	財政調整事業交付金は、1,471万円と対前年度比3,227万円、68.69%減となりました。 雑収入の雑入等のうち、施設利用料(人間ドック等の自己負担金による収入)は、人間ドック等の運用(定率補助から定額補助)変更の影響により、13万円と前年度比1,710万円、99.19%減となりました。 
収入
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 被保険者1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 健康保険収入 | 2,496,733,989 | 20,234,131 | 557,805 | 
| 調整保険料収入 | 44,381,904 | 1,338,730 | 9,916 | 
| 前年度繰越金 | 450,258,000 | 33,315,000 | 100,594 | 
| 繰入金 | 0 | 0 | 0 | 
| 国庫補助金収入 | 780,000 | △ 107,000 | 174 | 
| 財政調整事業交付金 | 14,710,600 | △ 32,272,800 | 3,287 | 
| 雑収入 | 1,868,841 | △ 18,032,928 | 417 | 
| 介護勘定受入 | 5,000,000 | △ 15,000,000 | 1,117 | 
| 収入合計 | 3,013,733,334 | △ 10,524,867 | 673,309 | 

支出の部のポイント
- 保険給付費
保険給付件数は、前年度に比べ4,067件増の11万3,942件となりました。
保険給付費総額では、13億7,285万円と対前年度比5.92%、7,675万円の増加となっております。
被保険者(本人)の保険給付費内訳は、
入院が、対前年度比0.45%減の1億7,772万円(336件)
外来は、対前年度比9.34%増の3億2,990万円(33,276件)
歯科は、対前年度比4.15%減の7,705万円(9,529件)
薬剤は、対前年度比5.07%増の1億3,639万円(20,906件)となっています。
このうち傷病手当金が、対前年度比28.36%増の4,213万円と伸びが顕著に現れています。
被扶養者(家族)の科目別内訳は、
外来、歯科、薬剤については、件数・金額ともに増加傾向にある中、入院が金額で、5.13%減の9,471万円となっています。
高齢者療養費の保険給付費内訳は、
入院で対前年度比10.75%減の2,222万円(35件)
外来で対前年度比35.03%増の2,582万円(2.047件)
歯科で対前年度比38.80%増の485万円(504件)
薬剤で対前年度比14.55%増の1,447万円(1,277件)と増加傾向にあります。
- 納付金
納付金は、令和2年度の精算戻りにより、前期高齢者納付金が前年度比22.29%減の2億1,235万円、後期高齢者支援金が前年度比4.30%減の6億4,884万円となっています。
- 保健事業費
主に人間ドックなどの疾病予防にあてられる保健事業費は、1億5,315万円と対前年度比5.90%、852万円の増加となっています。
支出
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 被保険者1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 事務所費 | 85,741,943 | 3,595,909 | 19,156 | 
| 組合会費 | 381,080 | 151,802 | 85 | 
| 保険給付費 | 1,372,850,119 | 76,759,824 | 306,714 | 
| 法定給付費 | 1,337,058,819 | 78,027,224 | 298,718 | 
| 付加給付費 | 35,791,300 | △ 1,267,400 | 7,996 | 
| 納付金 | 861,196,836 | △ 90,131,772 | 192,403 | 
| 前期高齢者納付金 | 212,352,816 | △ 60,924,284 | 47,443 | 
| 後期高齢者納付金 | 648,842,497 | △ 29,184,308 | 144,960 | 
| 退職者給付納付金 | 0 | △ 23,063 | 0 | 
| 病床転換支援金 | 1,523 | △ 117 | 0 | 
| 保健事業費 | 153,151,600 | △ 8,528,877 | 34,216 | 
| 還付金 | 933,721 | △ 687,417 | 209 | 
| 営繕費 | 0 | △ 169,400 | 0 | 
| 退職積立金繰入 | 1,344,000 | △ 2,399,000 | 300 | 
| 財政調整事業拠出金 | 43,820,220 | 1,336,458 | 9,790 | 
| 雑支出 | 1,303,657 | △ 948,948 | 291 | 
| 介護勘定繰入 | 5,000,000 | △ 15,000,000 | 1,117 | 
| 支出合計 | 2,525,723,176 | △ 17,588,833 | 564,281 | 

介護勘定
介護保険料収入4億2,723万円と一般勘定受入500万円を繰入れた、収入合計は4億3,223万円(前年度比4.28%減)となりました。これに対し、介護納付金は3億6,194万円(前年度比9.87%減)で、支出合計は3億6,707万円となり、その結果、収入合計から支出合計を差し引いた6,515万円が決算残金となりました。
| 収入合計 | 432,235,892円 | 
| 支出合計 | 367,077,397円 | 
| 収支差引額(決算残金) | 65,158,495円 | 
| 第2号被保険者数(平均) | 3,811人 | 
| 平均標準報酬月額 | 513,610円 | 
| 平均年間標準賞与額 | 1,886,193円 | 
収入
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 介護保険第2号被保険者 たる被保険者等 1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 介護保険収入 | 427,235,309 | 4,342,036 | 151,879 | 
| 前年度繰越金 | 0 | △ 8,663,531 | 0 | 
| 繰入金 | 583 | 158 | 0 | 
| 一般勘定受入 | 5,000,000 | △ 15,000,000 | 1,777 | 
| 収入合計 | 432,235,892 | △ 19,321,337 | 153,657 | 
支出
(単位:円)
| 科目 | 決算額 | 前年度決算比 | 介護保険第2号被保険者 たる被保険者等 1人当たり額 | 
|---|---|---|---|
| 介護納付金 | 361,940,417 | △ 39,632,981 | 128,667 | 
| 介護保険料還付金 | 136,980 | 129,930 | 49 | 
| 一般勘定繰入 | 5,000,000 | △ 15,000,000 | 1,777 | 
| 支出合計 | 367,077,397 | △ 54,503,051 | 130,493 | 
その他
- 令和6年秋から、マイナンバーカードの健康保険証利用が行われる予定です。
 令和6年秋から現在の被保険者証が廃止され、マイナンバーカードと健康保険証が一体化される予定です。
 チラシ「医療機関等の受診にはマイナンバーカード」をご覧ください。
- マイナンバー登録について
 当組合のマイナンバーの登録は、事業主より提出された取得届、異動届、個人番号提供届に基づき登録をしております。
 現在、過去に登録された加入者情報等の点検・修正依頼が厚生労働省よりきておりますので、当健保組合ではその点検を行っております。





